この記事の主な使用画像出典 ©BAKUDAN 宮下あきら
こんにちは。葵山優一です。
今回は宮下あきら先生のボクシングマンガ
「BAKUDAN」について紹介します。
「バクダン大爆発だぜーっ!!」
作品紹介
主人公、瀑燎介(ばく・りょうすけ)
通称「バクダン」
拳ひとつで日本一の極道になるという夢を持っていました。
少年の頃よりケンカに明け暮れ、学生時代のほとんどを少年院で過ごしました。
※本人曰く、「鑑別所→少年院→特別少年院」は極道のエリートコースとのこと。
18歳で少年院から出所後、暴力団に入りますが、地上げに入ったボクシングジムで元ヘビィ級プロボクサー、ケン玉城と出会い、ケンカ一筋だったバクダンはボクシングに目覚め、世界チャンピオンを目指すというストーリーです。
短期打ち切り作品にもかかわらず、見事にバクダンは世界チャンピオンになり、かなり強引な手法でしたがスッキリと終了した当時では珍しい作品でした。
(後述記載)
2017年に終了し、、現在宮下あきら先生のジャンプ最後の作品です。
思い出と感想
ジャンプにおいて僕の最も好きなマンガ家、宮下あきら先生が最後にジャンプに残した作品。
それがバクダンです。
宮下先生のマンガということで、無条件に毎週楽しみにしていました!
しかし、例によって突然の連載終了・・・
サイレントナイト翔しかり、バラモンしかり。
何度か言いましたが、少年にとって好きな先生のマンガが急に終わるのはすっごいショックな事なんですよね・・・
しかし、この作品はそんな中、最初ショックは受けましたが割とスッキリした気持ちで終われた珍しいケースです。
それはひとえに、宮下先生の手腕だと思います。
(後述記載)
今冷静に見てみると、やはりこの作品も黄金期の犠牲になったと言えますかね。
なにしろこの作品がジャンプに乗っていたのは黄金世代でもいわゆる最大ピーク時。
653万部を記録したあたりです!
先日買った50周年記念号に乗ってましたし・・・
一番連載を続けるのが困難な時期だったと言えますね・・・
翌年からドラゴンボールが終わり、部数が落ち始めるのであと2年先に連載していたらどうなっていたかわかりません。
しかし、なんやかんや言っても黄金期に連載していた作品です。
以前、コンビニコミックスで1冊に全話まとめて売ってるのを見た事があります(550円)
宮下あきら先生の作品のひとつだけあって、短期で終わってもやはり30代以上のファンの中には根強く記憶が残っているという事でしょう。
とてつもない最終回
バクダンの最も印象に残ったのは、やはり最終回。
まず先に、バクダンの話しにおいて最初に説明するべきはこの人。
ケン 玉城(けん たまき)
本ヘビィ級世界ランカーでしたが、ヤクザの八百長試合を断り、報復で左手の親指を切断されてしまったため、チャンピオンの夢を断念。
地上げにきたバクダンと戦うことになります。
そしてバクダンにボクシングの才能を見出し、自分の夢をバクダンに託します。
しかしバクダンの夢は世界一の極道。
もちろん首を縦には降りません。
そんなバクダンにボクシングの魅力を伝えようと、ケン玉城はバクダンにボクシングの試合を見せる事にします。
相手は今売り出し中の超大物ルーキー・・・
鷹条 ユウキ
ヘビー級
身長 191cm
体重 105kg
デビュー戦以来8戦8勝 すべてKO勝ち
超大型新人というか バケモノです!
Jにだって勝てるかもしれません!
ってゆーか 体おかしいだろ!
特に体重!
僕より軽いとかありえないだろ・・・
ちなみに僕のデータは
葵山 優一
ヘビー級オタク
身長 177cm
体重 105kg
一応 毎日鍛えているのでそれなりの体格なんですが・・・
ぜったいこいつらのほうが重いと思う!
話を戻しまして・・・
バクダンは偶然にもケン玉城の試合相手、鷹条ユウキと遭遇しました。
バクダンは鷹条にケンカふっかけますが・・・
鷹条強し!
バクダンは路上であっさり敗北してしまいました。
これが宿命のライバル(笑)とのファーストコンタクトでした。
物語中盤からは鷹条ユウキとケン玉城の試合がメインでした。
若く、才能と肉体に恵まれた鷹条に対し、50近いケン玉城。
誰の目にも勝敗は明らかでしたが、ケン玉城は長年の経験やテクニックを生かし、食い下がります。
しかし、親指がないので左が打てない玉城。次第に追い込まれていきます。
何発ものパンチを食らいますが、倒れないケン玉城・・・
その姿にバクダンは今まで味わったことのない感情、感動に身を震えさせます。
「これは・・・感動・・・?」
もう勝敗は決したと思った瞬間・・・
奇跡が起きました!
カウンターが見事に決まり、鷹条ダウン!
この瞬間はマジ感動しましたっ!
余談ですが・・・
当時これを見て、僕もボクシングをやりたくなってしまいました。
実際ボクシングジムに見学に行ったり、パンチングボールを買ったりしました!
でも結局一週間くらいで辞めました。
理由 減量やだ
∑( ̄ロ ̄|||)
試合は結局、鷹条の勝利に終わりました・・・
鷹条は立ち上がり、ケン玉城は立ったまま失神。
しかしケン玉城は意識のないままファイティングポーズを作り・・・
(|||ノ`□´)オオオォォォー!!
やっぱ宮下先生の描く漢はすごいっす!
カッコよすぎっす!
そこに痺れて憧れまっす!
※ちなみにケン玉城 死んではいません。
そしてバクダンは大いに感動し、自らボクシングで世界を取ることを宣言しました。
「鷹条ユウキ まずはお前を倒す!」
翌週からケン玉城と共に、打倒鷹条を目指してトレーニングを始めます。
そこから5話ほど使い、プロテストを受けて見事合格しました。
よし! ここからだ! と思った矢先・・・
連載終了。
ページをめくるとファイナルコング
いきなりの最終回宣言は、当時のトラウマでした。
しかし!
今回は前回のバラモンと違って
中途半端には終わりませんでした!
最終回ダイジェスト
まず、身開きでプロ4人を倒し
鷹条ユウキを1ページで倒し
おおおい∑(`□´/)/
世界チャンピオンといきなり対決!
鷹条との試合を見たプロモーターがいきなり決めてしまいました。
無茶苦茶だなぁ・・・
そして試合が始まった次のページ・・・
世界チャンピオンを結果だけで倒し
バクダン・・・世界チャンピオンになりました。
この間、わずか19ページ!!
(゚Д゚) ・・・・・
見て分かる通り、かなり強引な終わらせ方。
今でいうソードマスターヤマト手法ですね。
しかし、それでもバラモンの時と違い、なんかスッキリして終わった感じを今でも覚えています。
多少無茶でも、中途半端で終わるよりはキッチリ終わったほうがスッキリするという事ですかね。
バラモンはホントに酷かった・・・
この終わり方は今でも当時のショックは忘れません・・・。
そんなワケでバクダンだけは、大好きな作品であったにもかかわらず急に終わってもショックが少なかった希少な作品でありんす。
さすがは宮下先生といった所でしょうか・・・。
「大爆発だぜーーっ!!」
この作品もいつか、復活してほしいです!
(極男塾に出てこなかったのが残念ででした)
以上! バクダンについてでした。
どうもありがとうございました。
追記
打ち切りがなければ、本来は世界チャンピオンと戦いにラスベガスに行く予定だったので宮下先生はベガスまで取材に行ったそうです。
残念ながら生かされませんでしたが・・・
しかし、取材の成果は後の「世紀末博狼伝サガ」で使われました。
そんなワケで(?)次回は「世紀末博狼伝サガ」です。
お楽しみに!