ジャンプ

ジャンプ黄金期の闇 ~SILENT KNIGHT翔について~

この記事の主な使用画像出典 ©集英社

こんにちは。葵山優一です。

前回ジャンプ黄金期について話しましたが、今回は逆に、黄金期の生んだ闇について話そうと思います。

ジャンプ黄金期の闇とは・・・

前回説明した通り、ジャンプ黄金期は沢山の人気作品を生み出しました。

しかし、それと同時に多くの短期打ち切り作品もまた、生み出してきました。

その為、当時多くの少年たちに悲しみ、喪失感、トラウマなどを生み出したと思います。

同世代の人とジャンプの話をするとき、「あの作品が終わったのがショックだったなー」という話をよくします。

好きなマンガやアニメが突然終わる。

50代以上の大人には理解できないかもしれませんが、マンガやアニメを見て育った30代ならそのショックがわかると思います。

~SILENT KNIGHT翔について~

SILENT KNIGHT翔を例にあげて説明しますので、「SILENT KNIGHT翔について」としても扱います。

僕にとって、いろんな意味で非常に思い出深い作品です。

ジャンル:少年マンガ・ファンタジー、アクション系
作者:車田正美
出版社:集英社
掲載:週刊少年ジャンプ 1992年 35~48号
コミックス 全2巻

作品紹介

主人公、翔が妖精シーリンと出会い、自らの能力に覚醒し、一般人を旧人類とみなして抹殺を企む組織、ネオ・ソサエティと戦いを繰り広げる物語(になるはずでした)

大御所、車田正美先生の新連載でしたが、黄金期真っ只中であったため、わずか13周で打ち切り終了となってしまった伝説の作品です(特に聖闘士星矢ファンには)

数々の伏線を残し、そのまま終了したため読者に多大なショックを与えたと思います。
(コミックスではある程度回収)

ある意味、読者の印象に残った作品ともいえます。
※大御所先生でも短期打ち切り作品でここまで有名なのは珍しい。

そして僕自身に

大きなトラウマを

残してくれた作品です。

思い出と感想

「聖闘士星矢の車田先生が描く新世界!」とのフレーズで始まりました。

聖闘士星矢好きだった僕にとって、とても楽しみでした。

1話から非常に濃厚な内容、そして2話ではまさかのサービスシーン!(車田先生にしては珍しい)

そして圧倒的な力を持つ中級ナイトに敗北し、潜在能力に目覚めてパワーアップ!

さらには聖闘士星矢よろしく、頼りになりそうな仲間たちも加わり、いよいよここから!って時に・・・

いきなり終了。

少年の心にこの喪失感・・・ お分かりいただけるでしょうか。

当時は人気とかそういうのは全然わかりませんでした(小学生でしたし)

掲載の順番が後ろのほうだからって全然気にしてませんでした。

なので、毎週楽しみにしていたのに、いきなり終わってメッチャショックでした。

わかりやすく例えるなら・・・

現在少年が毎週楽しみに見てるワンピース。

それがなんの予告もなしにいきなり終わったら・・・

メッチャ大変な事になるでしょうね

最近は人気作が終了するときは、事前に予告があるものですが、当時はなんの予告もなしに終わるのが当然でした。

特にドラゴンボールやスラムダンクが終わった時は大変だったと思います。

集英社に問い合わせの電話が殺到した事でしょう。
(ドラゴンボールはともかく、スラムダンクはいきなり終わりましたし)

黄金期の闇の象徴、サイレントナイト翔とは

基本的に聖闘士星矢とほぼ設定が同じです。

聖闘士星矢と似通った設定 例

・小宇宙(コスモ)=フィール
・聖衣(クロス)=シェルター
・ブロンズセイント=サイレントナイト(下級)
・シルバーセイント=ミッドナイト(中級)
・ゴールドセイント=ホーリーナイト(上級)
・ペガサス流星拳=ファルコン爆裂拳
・アテナ=シスター
・星座(例・射手座)=ルーツ(例・ファルコン)

いやもうこれ、聖闘士星矢の続編だろ

知らない人が見たら聖闘士星矢と勘違いしてしまいそう・・・

もし連載が長く続いたら、聖闘士星矢とのコラボとかあったかもしれませんね・・・。

聖闘士星矢の二番煎じとかよくネットで言われますが、聖闘士星矢好きだった僕は、大好きで毎週楽しみにしてました。

聖闘士星矢と同じく、物語序盤から、多くの敵キャラ(設定)が登場しました。

最初から組織図が決まっているのは聖闘士星矢のサンクチェアリと同じですね。

しかし、これらのほとんどが出番なく、連載は終了してしまいました。

でも2巻の巻末に全員のシェルター分解図が加筆されているので何気に嬉しかったです。

そして追加される仲間達!

ドラゴン紫龍と
アンドロメダ瞬!(嘘)


さらに宿敵、アーサーの仲間入りがほぼ確定し、いよいこここからだ!

といったところだったんですが・・・

そのすぐあと、追手のジャコビニと対峙したところで・・・

いきなり連載終了
ちなみに上はコミックス(少々加筆されてます)

↓ジャンプ掲載時はこちらです。

車田先生の次回作にご期待ください

ジャンプを普通に読んでていきなりコレです。

・・・・・。
(ʘ言ʘ)

毎週楽しみにしてたのに、こんな・・・

もっかい想像してみてください。

もしこんな形でワンピースが終わったら・・・

※注意 これより下は、ジョークです。

ONE PIECE 完

尾田先生の次回作にご期待ください

∑( ̄[] ̄;)???

いかがですか?

ジョークとわかっていても、キツくないですか?

サンジみたいに泣く人が出るとは思いませんか?

もしこんなことが本当に起きれば、夢を与える少年ジャンプが

少年に一生のトラウマを植える事になるでしょうね・・・

(´ー`*)

しかし、黄金期ではこんなことが当たり前のように行われていました。

どんなに好きなマンガでも、突然終わってしまいました・・・。

大好きなマンガがいきなり終わる・・・
場合によっては人生を左右するほどの出来事だと思います。

このように、ジャンプ黄金期は多くの素晴らしい作品とともに、こうした悲劇も生んできました。

そして、それを経験してきたのが僕ら30代以上のジャンプ読者です。

葵山優一は黄金期の再来を望んでおりますが、サイレントナイト翔がいきなり終わったあの寒い冬の日を忘れません・・・。

あの悲しみは、次世代の子供たちに味合わせたくないものです。

車田先生・・・。

男坂も再開した事ですし、是非とも次はサイレントナイト翔を!
マジで復活したら、絶対泣くでしょうね 僕。

以上、黄金期の闇、及びサイレントナイト翔についてでした。

ありがとうございました。

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