ジャンプ

地獄先生ぬ~べ~について

この記事の主な使用画像出典 ©地獄先生ぬ~べ~ 真倉翔 岡野剛

こんにちは。葵山優一です。

今回はジャンプ屈指の大人気ホラーマンガ

地獄先生ぬ~べ~について話そうと思います。

ジャンル:少年マンガ・学園、ホラー系
作者:原作・真倉翔 作画・岡野剛
出版社:集英社
掲載:週刊少年ジャンプ 1993~1999
コミックス 全31巻

※現在も地獄先生ぬ~べ~NEOがグランドジャンプで連載中です(2017年8月現在)

作品紹介

小学校教師である鵺野鳴介(通称ぬ~べ~)が生徒を守るため自前の霊能力や左手に宿った「鬼の手」を使い、妖怪を倒したり成仏させたりする基本一話完結型の話です。

幽霊や妖怪、ゾンビ、虫など非常にリアルな表現で描かれ、当時の子供に結構なトラウマを残した作品と思われます。

反面、当時のジャンプの中ではサービスシーンが非常に多いのも特徴でした。

妖怪との戦いだけでなく、いじめ・学級崩壊・ニート問題・差別・さらには時代を先取りしたドメスティックバイオレンスやモンスターペアレント問題など家庭や社会問題をテーマにした話も非常にリアルに描かれていました。

アニメ化、ゲーム化、し、東映アニメフェア(96、97)ではドラゴンボールに代わってメインを張るほどの人気作でした。

ドラゴンボールやスラムダンクが終わり、黄金期から低迷期に入り始めた1990年代後半。

るろうに剣心、封神演義、遊戯王などと共にジャンプを支えた強豪作です。

ちなみにこれらが終わった後、看板作品がワンピとナルトだけになり、本格的に低迷期になりました。

・1990年前半 黄金世代 600万部以上
・1995~1997ドラゴンボール、スラムダンクが終わる 約400万部
・2000年代 ワンピ、ナルト奮闘 約300万部
・現在 こち亀終了 ワンピが最古に 約200万部

僕はよく黄金期という言葉を使いますが、その辺の話もいずれしようと思います。

思い出と感想

当時小学生だった僕には非常に刺激が強い作品でした。
読んだ夜、なかなか眠れないほどの恐怖を感じさせられたモノです。

葵山優一のぬ~べ~トラウマシーン

・リアル花子さん
・机の下からテケテケ
・口から芋虫型寄生虫
・Aの白を選んだ時の殺し方
・世界のどこかで裏返しになった中学生
・見開き赤いちゃんちゃんこ
・犬の内蔵食べるグレイもどき

特にマックで食べながら寄生虫の話を見た時は・・・

そのまま食べられなくなってしまったほどです。
(あれは思い出したくないなぁ・・・)

っていうかコレ エイリアンだろ

さらには銭湯の話や眠鬼の話など、青少年には非常に刺激が強い話も楽しんでおりました。

当時、これだけ小学生の裸が出てくるマンガは他にありませんでしたね。

ある意味ToLOVEるよりヤバかったです。

僕の中では電影少女、てんで性悪キューピットと並び、ジャンプ3大エロマンガにも数えられます!

すさまじい友情

友情、努力、勝利がテーマだった黄金時代ですが、ぬーべーは特に友情色が強い作品です。

あと、勝利は毎回のようにしてますが、努力のシーンが極端に少なかったです。
※そこを生徒にツッコまれ、1話だけフルに使ったぬ~べ~修行話がありました。

ぬ~べ~クラスは非常に友情、というより団結心が強いです。

5年3組は普通に命がけで友達を助けます!

ヒロシは友達を助けるためならどんな相手でも向かっていきますし、響子は針付き天井から美樹を助けるため、迷いなく自ら犠牲になろうとしました。

他にも自らを犠牲にして友達を助けようとしたシーンが数多く見られます。

最終話付近で響子のために全員が命の危険を顧みず、木に名前を書いたシーンは鳥肌が立ちましたね。

ぬ~べ~クラスは絶対いじめなんて起きません!
※作中のいじめはほぼ上級生から受けたものです。

いいなぁ・・・

友情を超えた友情

でも正直、ぬ~べ~クラスには入りたくないっす。

命がいくつあっても足りなそう・・・

あと、ぬ~べ~にはよく転校生がやってきます。
※ほとんど1話かぎりですが

霊能力者のぬ~べ~が担任なので、そのほとんどが妖怪や特殊能力者などです。

1年の間にぬ~べ~クラスにやってきた転校生一覧

・立野 広(最初の転校生です)
・小林 由香(天邪鬼少女)
・緑川詩織(帯電体質少女)
・新島兼太(空を飛べる少年)
・ねねこ河童(河童の妖怪)
・夢々(サキュバスの娘)
・眠鬼(鬼)
・玃 ケンジ(ブサイク妖怪 正体は超美形)
・加々美 潤(劇場版2作目)
・プレステのゲームの主人公

あと、ぬ~べ~クラスではないですが、渚カヲル君がモデルのサッカー少年、北村君も転校生です(5年6組)

みんな何かしら問題がありますが・・・

だいたいぬ~べ~クラスの友情で救われます!

中盤以降は妖怪が普通に転校してきてもウェルカムでした。

ここまで友情に重点を置いた作品も珍しいですね。

とにかくぬ~べ~は、

友情をすごく大事にする作品です!

ただ、実写ドラマは・・・ちょっと・・・

人間になりたかった蜘蛛

僕の中で最も印象深いのは、女郎蜘蛛の話です。

齢20年を迎えて妖怪化した蜘蛛の妖怪 糸実ちゃん

彼女には赤い糸によって男を自分に夢中にさせる能力がありました。

本人は妖怪でありながら人間が好きで、友達がたくさんできて喜んでいました。

・・・しかし、糸美の能力の真実は、男を虜にして捕食するという能力でした。

友達を食べなければ死んでしまう・・・
何とも悲しい宿命です。

糸美ちゃんは友情を選び、

自ら命を絶ちました。

これってよくよく考えると 凄い事ですよね・・・

妖怪なのに本能に反して友情の為に自ら死を選ぶとか・・・

糸美ちゃん偉い! 糸美ちゃん凄え!

葵山優一は・・・

糸美ちゃんになら食べられてもいいわ!

と思ってしまいました。

ぬ~べ~の中でも、色々考えさせられるとても印象深い話でした。

糸美ちゃん・・・
来世では人間に生まれ変わり、幸せになれますように


ちなみに女郎蜘蛛の話は映画3作目でリニューアルされています。

『地獄先生ぬ〜べ〜 恐怖の夏休み!! 妖しの海の伝説!』
(1997年7月12日公開)

ようつべで300円で見れます(冒頭3分は無料)
おススメです! ↓

『地獄先生ぬ〜べ〜 恐怖の夏休み!! 妖しの海の伝説!』

糸実の名前が渚だったり、舞台が夏の海だったりしますが、基本的には同じ内容です。

友達を食べなければ死んでしまう宿命のあたりをとても重点に置いてました。

ネタバレになりますが、結末は原作より救いがあります。

ちなみにDVDパッケージ

鬼の・・・右手?

以上、地獄先生ぬ~べ~についてでした。

ありがとうございました。

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