サンデー

クロスゲームについて

こんにちは。葵山優一です。

今回もあだち先生の野球漫画を代表する一角(いくつあるんだ)

クロスゲームについて紹介します。

ジャンル:少年マンガ・スポーツ系 野球
作者:あだち充
出版社:小学館
掲載:週刊少年サンデー 2005年22,23号~2010年12号
コミックス 全17巻

作品紹介

2005年より週刊少年サンデーにて連載されたあだち先生の青春野球漫画です。

H2以来の本格派野球マンガで5年に渡る人気作となり2009年に第54回小学館漫画賞少年向け部門受賞され、同年にアニメ化もされたあだち作品の中でも非常に高い人気を残した作品です。

あだち作品の中でも珍しく、野球による学校の売名行為や監督の選手使い捨て問題、異様な特待生制度(遅刻や居眠りしても怒られない)など、高校野球の暗部を描いた作品でもあります。

あらすじを簡単に説明しますと

物語は主人公の樹多村光(以下、コウと表記)が小学5年生の時から始まります。

スポーツ用品店の息子であるコウには近所のバンティングセンター兼喫茶店を経営する月島家と家族ぐるみの付き合いをしており、そこの4姉妹、特に次女の若葉と特に親しく、三女の青葉とは犬猿の仲でした。

ハーレム主人公・・・と思いきや

コウはバッティングセンターにはよく足を運ぶものの、最初野球には興味がありませんでしたが、ある日野球をする青葉の投球フォームを見て野球に興味を持ちます。

しかし、その年の夏、若葉が突然の事故で亡くなってしまいました。

後に友人から若葉は死ぬ前日に「コウが甲子園で投手として出場する夢を見た」という話を聞き、その夢を叶えるために野球を本格的に始めることになります。

コウは中等部までは野球部に在籍せず、自主トレーニングに励み、高校からのデビューを計画していましたが、その年の高等部は新校長が学校の売名のために特待生に力を入れ、外部から新監督を雇い、本格的に甲子園を目指す体制になりました。

しかし新監督の大門は選手を使い捨て、自分に都合のいい選手しか使わない非常に問題のある監督で、自ら集めた特待生以外を使うつもりはなく、コウたちは2軍という名の雑用係にされてしまいました。

大門の元で野球をすることを良しとしないコウや中等部組は、大門ら一軍に野球部存続をかけた勝負を挑むことになります。

思い出と感想

個人的にあだち先生の野球マンガの中でもH2と並び、大好きな作品です。

連載前は久々の本格的野球マンガという事で、当時はメッチャ期待していましたね。
よーく覚えています。

この作品はメジャーやMARと一緒にリアルタイムで立ち読みしていました。

もちろんコミックスも買っていました。

主人公は生まれつき、近所の美人四姉妹と生まれ育ったメッチャうらやましいやつ・・・
長女の一葉には可愛がられ、四女の紅葉とはいい話し相手に。

三女の青葉とはケンカしながらも何かといい感じで
さらには、次女の若葉とは将来結婚の約束まで・・・

羨ましすぎ・・・

しかし・・・

<(゚ロ゚;)>あああああああああああ

これがあだちマンガだったということを思い出さされました!

ひかりのお母さんが亡くなった時以来のショックでしたね。これは・・・

何をどうすればいいのかわからない  樹多村 光 11歳

ほんとマジどうしたらいいのか・・・って感じでした。

まぁ、これが今後の原動力となるワケですが・・・

ってゆーか・・・

「あだち野球作品の主人公は

だれか死なないとやる気出さんのか!!」

(゚皿゚)

・・・当時、思いっきり突っ込んでしまいました。

でもまぁ若葉ちゃんはこの後、双子の弟と違って思い出やら夢やらで何かと登場しますが・・・

売名野球

青葉ちゃんが亡くなって5年後、本格的に高校野球が始まるワケですが・・・

今回は最後までマジで面白かったですね!

序盤で売名野球をぶっ潰した所なんかすっごいスッキリしました!

野球部監督 大門
いわゆる雇われ監督

チームを何度も甲子園に出場させ、優勝経験もあり。

選手の事は考えず、道具としてしか見てません。

選手を酷使させ、プロに進んでも高校時代の無理がたたりすぐ辞めるとか。

チーム戦力に不安を感じたら、チーム内の暴力行為を高野連に密告し、出場辞退させたり(自分の責任にはならないため)

本人曰く、就任最初はベスト8などでわざと負け、年ごとに段々勝ち上がっていくのが長く稼ぐコツだそうで・・・

選手には3年しかないのに・・・

まったくひどい監督です!
(`皿´)

こういうのが普通にいますからねぇ・・・

確かに高校は少子化で人集めないと商売にならないので、こういったケースもあるワケですが・・・

僕の高校も、だいたいこんな感じでした。

その話はまたいずれするとして・・・

しかしそのあと、東が仲間になるとは思いませんでした。

大門が連れてきた最強バッター 橘雄平

ここだけは大門 いい仕事をしました。

いつものあだち野球作品では最強ピッチャーと最強バッターが別チームで最後二人が戦うまでに紆余曲折あるのが主流でしたが、今回はその二人が同じチームです!

H2でいう所の国見と橘英雄が同じチームにいるようなモノです!

強すぎだろこれ・・・

これじゃぶっちゃけ、この後盛り上がらないんじゃないか?
敬遠ばっかされるんじゃないか?と心配もしましたが・・・。

予想は当たり、東は今後の試合で

ほとんど敬遠されることになります。

だって打てばほぼホームランだし・・・

なので物語後半の野球の試合ではコウばかりがメインとり、東の野球での出番は減ってしまったのが残念でしたね。

でもまぁそのかわり、恋のライバル的な存在となりますが・・・

(o^皿^)

正直、この二人くっついて欲しかった・・・。

すっげーいいやつ

あと、個人的に好きなのは

キャプテンでキャッチャーの赤石君です。

個人的に僕はキャッチャーキャラって好きなんですよね。特にデカ系の。

でかい体で厳つい顔。強肩強打好リードで竜旺(最強敵チーム)からも「ウチのキャッチャーを上回る」と評価されるほどの捕手なんですが・・・

いかんせん試合ではコウが主役なため、これといった大活躍な場面はありませんでした。
(ホームランや長打をよく打っている描写はある)

小学生のころはガキ大将で若葉に片思いをしていましたが、コウのために身を引いたナイスガイです。

ちなみにアニメでの声は乃村健次さん。(小学生時から)

※バッファローマンや範馬勇次郎などの人です。

こんな声の小学生 やだ・・・

リトルリーグで問題起こして辞めるまではすごいピッチャーでした。

そんな赤石君がキャッチャーになった理由がすごい・・・

若葉が亡くなった日 実は赤石君は若葉に会っていました。

「俺は月島の夢に出られた事だけで満足だ」

赤石君もまた、若葉の夢のために野球を頑張ってきました。

明石君 いいやつすぎる・・・( ノД`)

終盤、亡くなった若葉にうりふたつの滝川あかねさんが登場。

赤石君は自分も気になってはいましたが、コウとくっつけるためにデートのセッティングとかしてくれました。

自分の好きな女の子が笑ってくれるなら、その傍に居るのは自分でなくてもいい

マジでいいやつすぎです!
赤石君!! ( ノД`)

こんないい漢 そうはいねえ・・・

ちなみに最後はコウが青葉とくっついたため、あかねさんといい感じになっていました。

よかったよかった。

マジでよかった!

東君は可哀そうですけどね!!

まぁ 東君なら、この先絶対いい相手が見つかると思います!

長女の一葉は義姉になる可能性が高いので

紅葉(四女)とか・・・

将来絶対美人になるぞ

やさしい世界

紅葉といえば、このシーンが好きです。

月島家のお母さんは、若くして亡くなっております。

お母さんを描く紅葉

その意味を理解し、気を遣う園児たち・・・

想像したらマジで泣けてきました (´⌒`。)

やさしい世界だ・・・

長くなりましたが、クロスゲーム。

野球と青春! そして人生ドラマ!

あだち先生の味が見事に生かされた作品でした。

とにかく、あだち先生の野球マンガの中でも非常に面白く、人気もあります。

マンガ好き、野球好き、あだち作品好きだけでなく、どなたにもおススメします!

葵山優一は、やっぱり

「あだち先生の野球マンガは最高!」

と、自信をもって言えます。

是非とも一度ご覧になって見てください。

以上、クロスゲームについてでした。

どうもありがとうございました。

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