サンデー

いつも美空について

この記事の主な使用画像出典 ©いつも美空 あだち充

こんにちは。葵山優一です。

今回はあだち充先生の珍しい(?)SFマンガ

「いつも美空」について紹介します。

ジャンル:少年マンガ・SF系
作者:あだち充
出版社:小学館
掲載:週刊少年サンデー 2000年22,23号~2001年24号
コミックス 全5巻

作品紹介

2000年より約1年週刊少年サンデーで連載されたあだち充先生のSFマンガです。

あらすじを簡単に説明しますと

主人公の中学三年生、坂上美空は4年前に二人の幼馴染と近所の悪ガキ3人組と一緒に偶然火事の神社からご神体を持ち出してしまい、神様からのお礼として13歳の誕生日にそれぞれに超能力を授かることになりました。

それから中学生になり、6人は同じ中学で再開し、卓越した運動能力を持った6人は助っ人専門のレンタルクラブのメンバーとなり、各方面の運動部に助っ人として参加します。

順番に誕生日を迎え、ひとりひとり超能力が使えるようになり、やがてもう一人の悪意を持った超能力者、野神剛志と戦うことになります。

あだち先生の作品の中では珍しく、野球・青春があまりなく(少しはある)、芸能関係や超能力での特殊能力バトルなどがメインとなります。

しかも連載期間1年という、あだち先生の作品としては珍しい短期終了の作品です。

思い出と感想

「これは日本人として初めてアカデミー主演女優賞に輝いた一人の女の子のドラマである」
という、壮大な物語を予想させる語りで始まった新連載でしたが、そのシーンを見る事もかなわずジャスト1年で終了してしまい、残念に思ったことを覚えています。

あだち先生の作品の中でもファンの評価が厳しい作品ですが、僕はこの作品がすごく好きでした。

サンデー本誌では読んでいませんでしたが、コミックスが出るたびに買っていました。

面白いと思うんですが、なぜにこんなに評価が低いのか・・・

恐らくはあだち先生イコール野球漫画とうイメージが強いので、それ以外を描くとどうしても評価が厳しくなってしまう風習があると思います。

それを意識してか、今回は野球を避けたような節がありましたね。

(ソフトボールはやりましたが)

正直、作品自体は普通のマンガとしては十分合格点だと思います。

しかし、あだち先生の作品となると・・・といった感じでしょうかね。

珍しく短期で終了してしまって残念に思いました。

サンデーはジャンプと違い、大御所の打ち切りというのはほとんどないそうなので、おそらくはネット評価が悪かった事と次のKATUの構成があったということで、自ら幕を下ろしたという見方が強いです。

僕的には、このまま超能力がどんどん強くなって、ゆくゆくはドラゴンボール的な超絶バトル展開も見てみたかったですが・・・

しかしこのまま連載が続けば同じ

超能力バトル物として後に始まる椎名高志先生の

「絶対可憐チルドレン」と被ってしまう可能性も無きにしも非ず・・・

やはりあだち充先生本人も青春スポーツが性に合っているそうなので、致し方ないといった所でしょうか・・・。

巨匠墜つ

個人的に印象残ったシーンは、光太のお爺さんが亡くなった所ですね。

またか・・・と思われるかもしれませんが、ぶっちゃけあだち先生の作品は、高確率で誰かしら途中でお亡くなりになられるので、印象に残るんですよね・・・。

しかし、双子の弟や幼馴染のお母さん、初恋の女の子とかと違い、今回のはすごくいい死に方でした。

元映画監督 北島圭一郎

美空にとってクラスメイトのお爺さんで、かつて映画界の巨匠と言われたほどのお人。

美空の演技を見て才能を見出し、もう一度メガホンを取ろうと決意したところで・・・といった所でのご臨終でした。

なんというか・・・とてもいい死に方だと思います。

葵山優一も、こういう死に方ができたらいいなぁ・・・と思います。
( ´ ⌒`)

ともかく、この作品そのものは面白いと思います。

あだち先生のファンならほぼ見ていると思いますが、それ以外の人でもあだち先生の異色ものとしてでもいいので、一度は見る事をお勧めします!

いつものあだち先生とは少し違った作風を感じられると思います。

いつも美空はあだち先生の挑戦心を感じられるマンガです!

巻数も少ないですので是非ともご覧いただきたいっす。

以上、いつも美空についてでした。

どうもありがとうございました。

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