ジャンプ

GUN BLAZE WESTについて

この記事の主な使用画像出典 ©GUN BLAZE WEST 和月伸宏

こんにちは。葵山優一です。

今回は和月先生のガンバトルアクション!

GUN BLAZE WEST-ガン ブレイズ ウエスト-

について紹介します。

ジャンル:少年マンガ・バトル系
作者:和月伸宏
出版社:集英社
掲載:週刊少年ジャンプ 2001年 2号~35号
コミックス 全3巻

作品紹介

『GUN BLAZE WEST』(ガン ブレイズ ウエスト) ※以降 ガンズ
るろうに剣心の和月先生によるジャンプ連載2作目の作品です。

前回のるろうにとは打って変わって今度は西部のガンマン達のバトル物です。

和月先生はこの作品の連載前にアメリカに取材に行ったそうです。
しかし、人物設定に難航したり連載開始が予定より早まったりして準備に余裕がない状態で連載が開始されたのでそれが短期で終わってしまった原因だと和月先生本人が申しておりました。
(るろうに剣心完全版ガイドブックより)

あらすじを簡単に説明しますと

西部の町に住む少年、ビュー・ハンズはガンマンに憧れていました。
ある日、村に流れ着いたガンマンのマーカス・ホーマーと出会い、ガンマンやアウトローに伝わる伝説の地「GUN BLAZE WEST(ガン ブレイズ ウエスト)」の事を知ります。
ビューとマーカスは共にガンブレイズウエストを目指そうと約束しますが、マーカスは町にやってきたアウトローと対決し、川に落ちて生死不明になってしまいます。

5年後、成長したビューはマーカスとの約束を果たすため、ガンブレイズウエストに旅立ちます。

思い出と感想

和月先生のプロフィール紹介に代表作として「るろうに剣心」「武装錬金」「エバーミング」と上げられますが、このガンズだけはなぜか入りません。

単行本3巻に連載中の苦い思い出が綴られており、先生としてもこの作品は黒歴史としておきたいんでしょうか。

やはり前作が前作だったため、期待が高かった分、打ち切りには相当なファンがショックを受けたようでした。

和月先生からも 最後に

「今作品に期待してくれた読者の皆様、そして今作品を楽しんでくれた読者の皆様、
力及ばず、本当に申し訳ありません。今一度、ゼロから出直してきます。」

と、語っておりました。

やはり少年ジャンプは厳しい!

かつてるろうに剣心でジャンプ暗黒期を支え、ジャンプの危機を救ったと言われる和月先生ですら、アンケートで打ち切りになってしまうんですからね・・・。

しかし、僕はこの作品 大好きでした!

序盤はハンターハンターやワンピのように、幼少時代に目指すべき漢に出会い、数年修業したのち、旅に出る。

マーカスとの別れはマジ感動しました!

そして仲間と出会い、ライバルと出会い、強敵と出会う。

まさに王道だったんですが・・・

このところのジャンプの風習で10週で打ちきりかどうか決まるという話だったので、残念ながらアンケートは当時売り出し中のワンピやナルト、遊戯王やテニスに持っていかれてしまったようです。

何しろ旅立ちまで5話も使っちゃいましたしね・・・。

本来はマンガはそうやってゆっくり強くなっていったほうが最終的には面白くなるのに、10週で勝負がついてしまうのでは最初から盛り上げる必要がある。

勝負は3週まで! そこでいかに読者に読んでもらうかを決める!

といいますが・・・

それだと孫悟空が連載開始3週で

スーパーサイヤ人になるようなものです。

実際ドラゴンボールは、最初のうちはそれほど人気があるわけではありませんでした。

しかし、前作のアラレちゃんの実績、新人不作、編集の鳥嶋さんの働きなどにより、序盤長々と修行編ができ、後の大ブレイクに繋がったそうです。

しかし、時代と共にマンガ家志望者も増え、持ち込みも増えてきました。
ジャンプでは新連載枠が決まっており、必ず終了するマンガを決めなくてはいけない。

そしてそれを読者アンケートで決めるので、できるだけ最初に盛り上げて読者に票を入れてもらわないと、どんなに大作でも日の目を見る事ができない。

結果、どのマンガも同じような感じになってしまう。
(バクマン。の福田さんが言ってましたね)

人気作品を切るのはよくない。10週以降必ず面白くなる。まったくもってその通りだと思う。


さらに打ち切りになった場合は 逆に大量の伏線を残してしまう。

どんなに面白くなるマンガでも、アンケートの結果10週ですべてが決まってしまう。

近年それがようやく ようやく問題視され、よほど面白くない限りアンケートで10週打ち切りという事は無くなったそうですが・・・

このガンズはそういった理不尽な波に立ち向かい、散っていった作品だと思います。

っていうか、実際この作品面白かったと思いますよ!?

終わってほしくなかったファンも絶対多いと思います!

ぶっちゃけた話、和月先生の作品ならどんな作品でもずっと見ていたい! 最後まで見てみたい!という読者もいたと思います。

それだけ前回のるろうに剣心が大きかったですからね・・・。

非常に残念な終了でした。

しかし!この経験は、自作の武装錬金に見事生かされることになります。

次回は武装錬金について話しますので、その時に説明します。

伝説の漢 幻の参戦

ガンズは残念ながら打ち切り終了となってしまいましたが、和月先生はもちろんこの先の話も考えておいででした。

打ち切りにならなければ、るろうに剣心の相楽左之助が登場する話も考えていたそうです。

見たかったなぁ・・・

敵として登場するのか!

それとも伝説の技 フタエノキワミをビューに伝授するのか!

フタエノキワミ アー!!

その際、ひたすら石を割らせるのか!
見たかったですなぁ・・・

二人で同時にフタエノキワミ

いわば四重の極み!!

みたかったなあ!!

・・・非常に残念でした。

以上、ガンブレイズウエストについてでした。

どうもありがとうございました。

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