この記事の主な使用画像出典 ©エース! 高橋陽一
こんにちは。葵山優一です。
今回紹介するのは
本格派少年野球マンガと言えばコレ!
エース! です!
作品紹介
高橋陽一先生の小学生をメインとした野球マンガです。
キャプテン翼の影に隠れていますが、この作品もなかなかの名作だと思います。
あらすじを簡単に説明しますと
城東地区の小学生野球チーム「若宮ファイターズ」はキャプテンの真島大将(小6)を中心とした熱意あるチームですが、人数も少なく1回戦敗退が続き、次の大会で優勝できなければ廃部になるという危機に瀕していました。
そんな中、一人の転校生、相場一八(あいば かずや)がやってきました。
一八は転校前は日本一のチーム、ブルージェイスのエースピッチャーでしたが、とある事情で野球を辞めていました。(後述記載)
しかし、いろいろあって一八は野球の熱意を取り戻し、若宮ファイターズの一員として大会に臨みます。
小学生のわりに人間離れしたキャラが多く、また、父親の死や弟の誘拐など重いテーマもあり、プロ野球選手の岡島秀樹が影響を受けるなど、非常に面白く、人気もありましたが・・・
またもや黄金期の真っ只中!!
黄金期ではどんな面白い作品でも、アンケート下位なら容赦なく打ち切りでした・・・。
ジャンプ本誌では準決勝で打ち切り終了となってしまいました・・・。
別紙で決勝戦と全国大会で優勝したダイジェストが掲載され、単行本には載っています。
思い出と感想
まず、主人公の一八の生い立ちがとても可哀想です。
まず、最初に一八が野球を辞めた原因を説明しますと・・・
一八の家族関係はこんな感じです
(雑ですみません)
※一八の父の名前を書くと同じ名前のキャラがいるため混乱するかもしれないので一八父と表記します。
(父、相羽真也 ブルージェイスエース、桐生真也)
というか現実ならともかく、マンガで最大のライバルと父親の名前を同じにしなくても・・・(うっかりしてたのかな?)
現在おじいちゃんとお母さんと一八の3人で暮らしています。
タカシと一八父は大学野球でライバル同士で、一八母の恋人でした。
しかし、試合中に一八父の球がタカシの目に直撃し、タカシは失明していまい、ドラフト一位だったのにプロ入りを断念することになり、そのまま行方不明になってしまいました。
怒ったおじいちゃんは娘との結婚を認めず、一八父を追い出してしまいましたが、深く愛し合っていた二人は駆け落ちし、一八が生まれました。
タカシに責任を感じた一八父は自らもプロ入りを断念し、生まれた一八に野球を教えました。
しかし一八に教えているうちに自らもやりたくなり、今度は死球のないバッターとして転校し、プロ入りを果たしました・・・。
しかし、プロ復帰一戦目に・・・
金属バットに雷が落ちる
という悲劇が起こり、父は亡くなってしまいました。
てゆーか、理由が酷すぎる・・・
せめてデットボールとか野球に絡めて・・・
でもまぁしかし、デットボールを食らって死んでたら、この3年後に始めるメジャーに影響が出たかもしれないので、これで・・・よかった・・・のか?
ともかく野球で(?)父を亡くした一八。
一八母はショックで体を壊してしまいました。
仕方なく勘当を説かれ、おじいちゃんの家に戻りましたが
その条件として・・・
一八が野球をやめること
酷い話ですが、一八自身も納得していました。
相変わらず高橋先生の描く小学生は達観してます。
ただ、文面に二人の大事な人を野球で失ったことになる、とありますが。
タカシさんは死んでませんし(行方不明ですが)
父は雷が落ちて死んだんですし・・・
そこまで野球を憎むのもどうかと思います。
野球じゃなくても怪我はしますし、道歩いてても雷は落ちますし・・・
ともかく一八は野球が好きなのに周りの都合でできなくなってしまいました。
どう見ても一八、メッチャ可哀想です。
若宮小に転校してなかったら一生野球がやりたいのにできなかったかもしれません。
まぁ、ソフトボールやクリケットやるという手もあるかもしれませんが・・・。
ダメかな? おじいちゃん許してくれないかな?
ちなみに作者の高橋先生は連載中、ソフトボールチームに入ってたそうです。
アグレッシブなお方ですね。
ともかく一八は無事野球ができるようになり、その後2回戦以降はファイターズのエースピッチャーとして決勝までほぼ完璧なピッチングで通しました。
決勝までほとんど得点は許さず、準決勝に至っては
1人で2日通して28イニング投げる
という無茶苦茶をやってのけました。
っていうか、だれか止めろよ 危ないだろ
決勝戦では初回以降無失点で抑え
最終話ではライバル全員からエースとして認められました。
できればこの先も見たかったものです。
この後、ライバルのブルージェイスを倒し、全国大会で優勝するんですが、すべてダイジェストでした。
タカシは一八の双子の弟を幼少時に誘拐し、全国大会でラスボスとして育て上げてたんですけど・・・(途中何度か出てきた)
それも全部ダイジェストで終わってしまいました。
酷すぎる・・・ 重大事件だろ・・・
でもまぁ、前回の翔の伝説に比べれば、ちゃんと伏線を回収して連載終了しただけまだいいほうかもしれませんね。
いきなり終了で、ほとんど伏線回収してませんでしたしね。
やっぱり多少強引なダイジェストでも、貼った伏線はできるだけ回収して終わったほうがいいですね。
未成年飲酒 ダメ! 絶対!!
このマンガには好きなシーンがとても多いですが、特に好きなのは1回戦のバッファローズ戦で大将が牛山にダメ押しのホームランを打たれた時、センターを守ってた一八がそれを阻止した所ですね。
フェンスによじ登り、少年ジャンプ!!
てか一八 飛び過ぎ
左ページで明らかに身長の3倍は飛んでいます。
キャッチよりもジャンプ力のほうが「うそォ!?」ですよね。
あと、僕のお気に入りのキャラは
酔いどれ天才スラッガー
酒井光次郎です
普段は小学生のくせに酒を飲んで酔っ払っていますが、打席に入って打つ瞬間になると目の色が変わり、ものすごい飛距離のホームランを打つ超天才スラッガーです。
しかも打球がメッチャ早い!
一瞬でボールが彼方に消えます!
小6のくせにダイヤのAの轟並です。
エンゼルスは光次郎のほぼワンマンチームなので敗れましたが、個人の実力では作中ナンバーワンだと思います。
何故酒を飲むのか それなりの理由があります。
光次郎の家は酒の会社でたまたま光次郎が試作の酒を飲んでしまい・・・
バッティングだけでなく
利き酒の才能も持っている光次朗
業績はアップし、めでたしめでたし・・・と
いやダメだろ!!乂(>◇< )
どんな理由でも子供に酒飲ませたらアカンやろ!
と、当時思いました。
後に出る完全版などではやはり未成年の飲酒は問題となり、光次郎は
「親の飲料会社が発売する薬草入りのスタミナドリンクを愛飲し、そのため薬草ドリンクに酔ってしまう体質」
というワケわからない正確に変更されました。
ともかく光次郎は作中唯一実力で一八からホームランを打ち、ほぼワンマンチームでありながらファイターズと2-1という接戦をしました。
一八との決着はメッチャカッコよかったっす!
最終回で1点差、光次郎のホームランが出れば逆転サヨナラ・・・という場面。
本来なら敬遠ですが、もちろんガチ勝負!
一八の渾身のボールを光次郎はジャストミート!
ホームランになるはずのボールを・・・
なんとピッチャーの一八がジャンプキャッチ!
このシーンが特に大好きです!
僕は野球をやっててライナーをジャンプして取った時、どうしてもこのシーンを思い出してしまいます。
それほど印象に残りました。
他にも好きなシーンやキャラは多くいますが、全部描くとえらい量になるので、この辺にしておきます。
いずれまた、エースについて2を書くかもしれませんので、その時はよろしくお願いします。
この作品は、はこの歳まで何度も読んでいます。
葵山優一は小学生の相羽一八に今も感動させられています。
この先もこの作品を読んで野球に興味を持ってくれる少年が一人でも多く表れてくれることを願っております。
以上、エースについてでした。
どうもありがとうございました。